デタカ。
それはデータカードの略。アイドル誌MYOJOに年に１回？ついてくるJrがあいうえお順に並べられた厚紙のことである。裏面に誕生日とか身長体重とか文字通りデータが記載されている。その月のMYOJOは売り切れ続出する。
時は（確か）3月。公式からそのデタカが10月号に載るよ！ってお知らせが出た。
そのちょっと前にカレンダーの付録のトランプを40/52矢花くんに変えた私は、最近のJr担がこぞって集めているデタカとやらを集めてみたくなった。
何冊だろ…前回のトランプ1冊だったけどなんか違ったしな～と3冊用意すると仮定し、まず軽く矢花くんを求める旨の交換のツイートを出してみた。
その時点でぼちぼちの数のリプが来た。なるほど、みんなやっぱり集めるんだ。何人かと10月の約束を取り付けた。思えば半年前から交換の約束するって狂ってるよな。私は自分の気持ちが10月までありますようにと祈った。自分の事だけど自分が1番信用ならないので！！！！！
そして月日は流れ7月。デタカの発売日が確定した。
確かそのお知らせのツイートが出たのが夜の8時くらいだったんだけど、気づいたのが本屋が既に閉まっていた時刻だったので漠然ととりあえず明日雑誌を予約せねば…と思いながら寝た。
翌日。本屋のオープンと同時に近所の本屋に電話を掛けてみた。驚くことに何件か既に予約がいっぱいだと断られたし、1冊ずつの予約しか受け付けていなかった。
…早くね？？？
前日の夜８時に情報出て、翌日朝一でもう予約いっぱいなの？？私は怖くなった。そうかJrの界隈って今こんななのか。とりあえず何軒か電話し、5冊の予約を取り付けた。
あれ？3冊で仮定してたはずでは？？？？
実際に予約が確定するか微妙な返事もあったので予備に…ってやってたらちょっと増えてた。怖い。
そこからしっかり目に交換ツイートを出し始める。3月から矢花くんが好きな気持ちは全く変わらなかったけど、いかんせん好きな人が増えているので（）矢花小島で探し始めた。やっぱり自分が1番信用ならない。
有難いことにこちらから声かけることなく、たくさん声を掛けていただいた。待って、もしかして矢花くんも小島くんも1番人気では……ない？？？？（自担が1番人気だと信じて疑わない女）あと洸希レートに疲弊かつ慣れきっていた私は選び放題声掛けられ放題な状況に困惑した。まず洸希ちゃんの場合は向こうから声を掛けてもらえることなんてほとんど無い。こんな楽なことあるのか。時代がこじやばなに着いてきてないな…みんな早くかっこよさに気づいた方がいいよ？？（真剣）
そして8月。ネットでの予約が始まった。何でかわかんないけどネットでの予約戦争にも参加。2時頃なぜか2冊予約ができた。この時点で手元に用意されたのは7冊。…7冊？7冊！？！？！？！？！？
なんで同じ雑誌が7冊手元に来るんだよ！予備の予備を重ねても7冊いらねーよ！！！！てかこうやってみんなが過剰に予約するから足りなくなるんだよね。それはそう。反省。大反省。
そして発売日8/21。
昼休みに近所の本屋を汗だくになりながら回った。なにがってこれがいっっっっっちばん恥ずかしかった。いい歳した女が！！！！！！こんな昼間っから！！！！！アイドル誌を駆けずり回って回収している図想像したことある！？！？！？地獄やん！？！？！？！？予約してるから名乗るんだけど、この日の女たちはみんな目的同じだったのか『みょー』くらいではいはいお待ちを！みたいな感じで死ぬほど恥ずかしかった。これでもう来年は絶対やらないって思いましたね、はい。
ネットで予約した分もその日に届いて手元に揃った7冊のMYOJO。
丸々綺麗に残しておきたかったのもあったし、ここからは5冊切って交換のつもりで相手を探し始めた。
たださっすがに40人超えてから人と枚数が把握出来なくなってきた。まず声掛けてもらう→１回その担当さんをキープする→返事無い、とかだとこのキープ作業ムダじゃん！？！？！？こっちは１分で返してんだ返事しろや！！！！（鬼のせっかち）あと名前がみんな『取引』なんだもん。どちらの取引さんだよ！！！！！！！！
そんな感じで慎重に取引を進めていたつもりだったが、気づいたらこんぴーが足りないことに気づく。
こ、こんぴーー！！！！
4人くらいと取引してて必要な枚数は6枚。切るつもりなのは5冊。わがままを言って、こんぴーから違う人に変えてもらったりもしたけどやっぱり足りないこんぴー。こんぴ…。
仕方ない、6冊目切るか…
でもこうなるとこんぴーだけ欠けるの嫌じゃん？！？！？ってことで枚数増やして6冊のつもりで更に交換を探した。アー7冊買っておいてヨカッター（棒読み）
そして、ある程度話がまとまって夜。切断作業の時間がやってきた。
そんなに器用なわけじゃないけどちまちました作業嫌いじゃないしな～って切り始めたけど3カッターくらいで陰りが見えてきた。死ぬほど手疲れる！！！！！厚紙のデタカ、別に点線とか入ってないから完全に自力で切らなきゃならないんですよ。80人×6冊を切り取っていくってさ…途方もない…。
ちょっと慣れてきた時悲劇は起きた。1列切り方失敗した！！！！！！！！！！名前のとこまで切れちゃった！！！！！！！！！！犠牲者は3人。この子は決まってない。この子も決まってない、、この子はゆうぴー…
ゆうぴー！？！？！？！
お、お前は！！！！！！！もう既に里子に出す約束が決まっていた6人目のゆうぴー！？！？！？！？嘘だと言ってよ！！！！息をしてゆうぴー、お願い。でも何度見ても名前のとこざっくり切れてた。これむしろ逆に名前のとこも切り取っていける？（いけない）
めちゃくちゃ迷った。一応ここに7冊目のMYOJOはある。しかし1冊は綺麗な状態で取っておきたいと思っている。あとなにより7冊目を切って、ゆうぴーだけ欠けた状態で置いておきたくない→取引相手増やさねばならない。そんなめんどくさいことできるかあ！！！！！！！！って足りないゆうぴーをメルカリで買った。だったらこんぴーも最初からこうしたよ！！！！！！！てかメルカリで買うってなに！？！？！？！？本末転倒of本末転倒じゃん！？！？！？と、この辺りから何のために私はデタカを切っているのか集めようとしているのか分からなくなった。この紙切れで私は何をしようとしているのでしょうか…？
と、なんやかんやその日は4時前くらいまで切ったり封筒に宛名書いたりしてた。この集中力仕事で活かしてほしい。
発売日から2週間くらい毎日ポストに投函し、毎日ポストに大量の封筒が届き、開封し、連絡し…ってめっっっっちゃ疲れた。
で、揃った大量の矢花くんと小島くん。
…いいね☆
今回何のために集めたんだろ？って迷うこともあったけど、完走した私なりの理由がそれなりにあって。
ひとつは紙切れ集めるなら公式に課金しろよwwwみたいな嘲笑う風潮が無きにしも非ずだな～て思ってて。だけど、やってもないのに嘲笑うのってどーなん？って思ったから経験としてやってみたかった。（まあ別にデタカ集めてる人のこと私自身は嘲笑ったことは無いが。）
ふたつめは同じものがたくさん並んでるのが好き、かつ推しのために何かしたという自己満足が欲しかった。
まあ、ふたつめの理由に尽きる。生写真を集めてた時からそうなんだけど、ランダムだから推しを揃える武器として手持ちを増やすためにたくさん買うんだけど、そのたくさん買ったやつを、とにかく全部推しにするのがめちゃくちゃ好きで。（無限回収って呼んでた）でもジャニーズで無限回収する機会ってそんなにないんすよ。なにより写真ランダムじゃないし。
確かにお金だけ出せば同じ柄の写真をたくさん買って並べることもできるんだけど、あくまでも集めるっていう『努力』がしたかった。担当のために時間とお金を使って努力してますっていう『自己満』が欲しかった。この努力が担当の為になるかつったら全然ならないからほんとにただの自己満なんだけどさ！
別にこの努力してるから偉いとか優れてるとか言うつもりは全くないんだけど、狂ったように生写真集めてたあの頃の感覚をちょっと思い出したかったんだよね。たくさん買って、ワクワクしながら開けてカンペ書いて声掛けたり掛けられたりして集めた生写真ってよくわかんないけどすごいキラキラしてたんだよね。同じくただの紙切れなのに。なんなら全然揃わなくて死ぬほどイライラしたり炎天下とか寒い中取引したりストレスもめちゃくちゃあったはずなのに。ライブ終わって帰ってきて集めた生写真並べる瞬間がとにかく好きだった。これもまた推しのために時間と努力を惜しまなかったという自己満足故の達成感だったんだろうなって思う。今もまだEBiDAN文化に身を置いてるからランダム生写真も買うけど、在庫全部推しにしようみたいな強い気持ちはもうなくて一通り柄揃えばいや～で今はやってるので。
だから、久しぶりにそれに似た経験が出来て楽しかった！！！！ってのがなにより1番の集めた理由。
それなりにお金も時間もかかったし、買い占めるみたいなのもどうなん？と言われればそれはそうだし、上には上でもっと集めてる人もいてこれ位で何言ってんだってなるかもしれないし、今後この集めた紙切れどうするの？ってのもあるし、なにやってんだろ～て虚無のゾーンに入ることもあったけど、シンプルに楽しかった。経験値も上がった気がするし。ヲタクってちょっと狂いたくてやってるとこあるし。このワクワクに時間とお金払った。
まあ人にはオススメしないが。
自分もまたやるかと言われたらちょっと微妙だけど。いい加減落ち着きたい年齢だし、時間もお金もかかるし。なにより本屋に取りに行くの死ぬほど恥ずかしかった！！！本屋さん、こんなやつらの相手沢山して大変ですよねすみませんって気持ちで死ぬかと思った。あとは買い占め云々とかも私に苦言申されてもはい、そうですねとしか言えないので勝手に自分のところでやってくれよな！！
でも、今年の夏の思い出ということで。
ひと狂いの夏。
